体内に蓄積される有害重金属のデトックスはアンチエイジングの重要な対策のひとつです。鉛、砒素、カドミウム、水銀といった有害重金属によるフリーラジカルの体内増加や、亜鉛・マグネシウム・セレニウム・バナジウムといった必須・ミネラル、合計26種の体内蓄積状況は、頭皮の毛髪を0.5グラム程度採取する毛髪ミネラル検査により分析可能です。 一例をあげると、海産物、とりわけ、魚を食する習慣の日本人における、水銀の体内蓄積量 は諸外国の2倍以上です。 水銀は、体内で2価の陽イオンに変換され、たんぱく質やアミノ酸のーSH基と強く親和(結合)することによって、細胞内・外の膜や小器官の構造・機能に傷害を与え、多くの酵素を不活性化するため、造血系・細胞内伝達系・遺伝子系・免疫系など、あらゆる生体機能に影響が現われます。また、水銀の遊離金属イオンは、生体内のカルシウムが関与する反応(細胞内情報伝達・神経伝達)を阻害します。 さらに、東北大学大学院 永沼教授(毒性学)の研究によれば、メチル水銀は、グルタミンとフルクトース-6-リン酸から、グルコサミン-6-リン酸を生成するための酵素である、L-グルタミン:D-フルクトース-6-リン酸アミドトランスフェラーゼ(GFAT)の活性を特異的に阻害します。この結果 、関節に必須のグルコサミン、ヒアルロン酸の合成低下が生じることがわかっています。 カドミウムは、生体に不可欠な亜鉛と同族元素ですが、作用は逆に毒性です。その毒性機序は、カドミウムイオンが、体内のいろいろな反応を促す酵素に含まれているチオール基、カルボキシル基、アミノ基と相互作用したり、ーSH(チオール基)との親和性が強く働き、特に肝臓での酵素阻害・肝機能障害を引き起こしたりします。 鉛も同じくーSH基との親和性が強く、赤血球の材料となる、ヘム合成酵素を阻害し、貧血を引き起こします。 砒素(ヒソ)、特に3価の無機砒素は、たんぱく質やアミノ酸のーSH基と強く親和することによって、様々な酵素反応を阻害し、強い毒性や、強力な発ガン性があり、肺がんの原因でもあります。 アルミニウムは、イオンが植物の根の伸長を抑制しますが、人では、骨軟化作用・造血抑制・貧血作用・中枢神経細胞傷害を生じる可能性があります。実験的には、アルミニウムイオンは、細胞膜に結合し、鉄イオンの存在下で、細胞膜の脂質を過酸化し、細胞内成分の漏出や細胞外成分の流入・核内DNAの断片化をおこし、細胞の代謝異常をきたすと報告されています。 有害重金属を体外排出(デトックス)するための、食事・キレーション治療、および、必須ミネラル・有益ミネラルの不足に対する、食事療法・栄養補助食品等についてもご提案いたします。
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